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今からできる花粉症対策~きれいな食事のススメ~

今からできる花粉症対策~きれいな食事のススメ~

薬膳コンシェルジュ協会 代表理事 杏仁美友

4人に1人は発症しているといわれるほど、国民的な現代病のひとつである花粉症。

中医学では、花粉症は水分代謝が悪い人がなりやすいといわれています。

体内の余分な水分をコップの水にたとえ、いらない水分がたまってコップから溢れた時に花粉症となり、それが鼻水やくしゃみといった症状になるイメージです。

なので、まずは不要な水分を取りのぞくことが重要です。

体内コップに水がたまると花粉症になる?!



余分な水分は、カラダが冷えていたり、甘い物や冷たいものを食べすぎると、体内に溜まりやすくなります。

寒がりだったり、甘いお菓子がやめられない人や、冷たいビールや生ものが好きな方は要注意ですよ。

また、胃腸が弱いタイプは水分を全身に回す力も弱いことが多いので、むくみやすくなります。

このような場合、消化機能の働きを整えるものを食べたり、カラダを温めたりするとよいでしょう。

また水分代謝をよくするために発汗作用のあるものや、利尿作用の高いものを食べるのもオススメです。

皮膚のバリア機能を高める方法とは?



体内のコップに水分を増やさない以外に、衛気(えき)といって、皮膚の表面を保護し、邪気がカラダに入ってこないようにするバリア機能を高める方法も有効です。

なぜなら、花粉症のアレルゲンといわれているスギなどの花粉が侵入してきても、体表でシャットアウトする力があれば、花粉が飛散していても体内に影響はありません。

では衛気はどうやって高めることができるのでしょうか。

衛気を高めるためには、十分な睡眠をとり、ストレスや疲れをためない生活をしたり、栄養バランスのよい食事をとることが大きなポイントです。

逆にいうと、精神的なストレスを抱えていたり、不規則な生活を続けていると、花粉症を引き起こす原因にもなります。

出ている症状を抑え、根本治療も忘れずに



とはいえ、すでに発症してしまったり、つらい症状に悩んでいる場合はどうすればよいでしょうか。 そういった場合も、中医学の知恵が役立ちます。



水のような透明な鼻水が沢山でたり、くしゃみがとまらない場合は、ネギ、生姜、シナモン、シソ、香菜などのカラダを温め、邪気を発散させる食材がよいでしょう。

漢方薬なら小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が代表的です。



鼻水や鼻づまりとともに、胃腸の働きが悪かったり、疲れやすい、食欲不振などの症状がある場合は、シイタケ、長イモ、ハトムギ、ニンジン、ナツメ、カボチャなどを食べるようにしましょう。

漢方薬なら補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が有名です。



また、目のかゆみや充血がひどい場合は、ミント、菊花、桑の葉、春菊、セロリなどを摂るといいでしょう。

漢方薬なら、こもった熱をさます越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)や桑菊飲(そうぎくいん)などがあります。

症状がおさまったら、来年こそ花粉症が改善されるよう、今のうちに水分の代謝をよくし、衛気を高める養生法を実践しましょう。

薬膳(食事)と漢方薬のパワーを発揮させるには、日々の生活習慣を見直すことが不可欠であることを、忘れないでくださいね。

薬膳コンシェルジュ協会 代表理事 杏仁美友
一般社団法人 薬膳コンシェルジュ協会 代表理事
杏仁美友

1972年東京生まれ。
漢方薬や薬膳で自身の体調不良を改善したことをきっかけに、漢方や薬膳の世界に興味を持ち始める。

2011年に薬膳コンシェルジュ協会を設立し、学んだ知識がすぐに役に立つ薬膳の資格講座の運営にも力を注いでいる。

テレビ・雑誌・ラジオなどの取材、大手外食レストランチェーンの薬膳メニューの監修、総合情報サイト「All About」公認漢方・薬膳料理ガイド、薬膳サプリの商品開発、食材性能PR、講演会なども精力的におこなう。

「こころに漢方を、くちびるに薬膳を」をモットーに、身近な食材を使ったカンタン薬膳やわかりやすい漢方の知恵を紹介している。

杏仁美友サイト http://kyonin-miyu.com/
薬膳コンシェルジュ協会サイト http://www.y-concierge.info/

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