
冷えは万病の元!鍼灸で冷え性対策を
「冷えは万病の元」という言葉は、よく知られています。
冷えによって引き起こされる症状には、下痢や肩こり、不眠などがありますが、特に免疫力を低下させることにもなりますので、
がん・脳血管障害・心疾患などといった大病においても冷えが影響しているのではないかと注目されています。
さらに病気だけでなく、冷えによって基礎代謝が落ちることにより、太りやすく痩せにくい体にもなってしまいます。
今回はそんな冷えの対処法の一つとして鍼や灸を用いて治療を行う鍼灸治療についてご紹介します。
成人女性の半数以上が冷え性

冷えが体に良くないことは知られていても、冷え性に悩まされている方は女性を中心に非常に多いのが現状です。
特に成人女性の場合、半数以上が冷え性に悩まされていると言われているほどです。
冷え症は体質だから仕方ないと諦めてしまっている方も多いですが、しっかりとした対策を取ることで改善させられる可能性は十分あります。
なぜ冷える??

冷えには、熱をうまく作れないタイプと、作った熱を体の隅々まで上手く運べないタイプの二つがあります。
前者の熱を上手く作れないタイプは女性に多く、それは女性は男性に比べて筋肉量が少ないことにより熱を十分に作ることが出来ないのです。
また、熱を上手く運べないタイプは、熱は血液循環によって届けられるので、血液循環が悪い人ということになります。
これは女性に多い貧血や低血圧などの他、動脈硬化、PCやスマホ作業による姿勢の悪さ、運動不足などが原因として挙げられます。
冷え対策はどのようにして行う?
では、冷え対策はどのようにして行うのでしょうか?
実は、冷えは 西洋医学では病気として扱われていません。
しかし、東洋医学においては冷えは、未病といって病気の一歩手前として捉えられているため、積極的に改善治療が行われます。
そして、冷え性対策として最も効果があり、取り入れられているのが鍼灸です。
鍼灸治療は人間の本来持つ自然治癒力を高めることを目的としており、体質を正常に維持し、免疫力を高めます。
つまり、鍼灸を用いて冷えない体づくりを目指しているのです。
鍼灸による冷え対策

冷え性の対策というと、末端冷え性の方は、手先、足先が常に冷えており、冷えた部分を温めるということが多いでしょう。
しかし、鍼灸治療における冷え対策は、冷えが生じている部位だけに施術を行うわけではありません。
血流が悪くなることで血液が鬱積し疲労物質が溜まることが原因と考えられていますので、血液が鬱積している経絡を鍼灸によって刺激します。
それにより、全身の血流が改善されますので、免疫力を高めることに繋がるのです。
また、鍼灸治療の効果によって全身の血流が良くなります。
これによって内蔵の機能も高まり、熱を発生させやすく、体の隅々まで熱を届けやすい体になることが出来るのです。
冷えにお悩みの方は、一度鍼灸整骨院や鍼灸院にご相談されてもよいでしょう。