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「夏のフルーツは金?!」~きれいな食事のススメ~

「夏のフルーツは金?!」~きれいな食事のススメ~

薬膳コンシェルジュ協会 代表理事 杏仁美友

朝は排泄の時間で、消化吸収に負担や時間のかからないフルーツが適しているということで、「朝のフルーツは金」と言われています。

そのまま食べるほか、スムージーにして効率的に栄養を摂取する方法もありますね。 ちなみに昼から20時までは消化の時間、20時から朝までは代謝・吸収の時間と言われています。

今回は、薬膳的にフルーツはどうみるのか?
フルーツの特性と薬膳の関係にせまってみましょう。

薬膳は食材と体質のかけあわせ



薬膳では、消化吸収力を高め、胃腸の機能を整えることを重視します。 大地の恵みである「気」を十分に全身に行きわたらせるためにも、胃腸に負担をかけたくないのです。

なので基本的に薬膳では、揚げ物などの脂っこいものや味の濃いものを多食しないことが前提です。

そのうえで、そのひとの体質や季節にマッチした食材をあわせると、薬膳のパワーが発揮されます。 肉だから×とかカラダを温めるから○など、食材で良し悪しを決めるのではなく、自分のタイプやテーマとあっているかどうかがとても重要だということです。

「酸甘化陰」ってなに?



フルーツの場合、成分のほとんどが水分ですが、果糖やブドウ糖なども豊富に含まれ、ビタミンCやミネラルも多いのが魅力です。

薬膳でもフルーツは消化を促進したり、喉をうるおしたり、元気をつけるものが多くあるとされています。

特に「甘酸っぱいものはカラダに必要な水分を補う(=酸甘化陰(さんかんかいん)」といわれ、これらを満たしているフルーツ類は、汗をよくかき水分を消耗する夏や熱中症対策にぴったりです。

夏に引きつづき、蒸し暑い秋のはじめや、空気の乾燥による空せきにも有効です。

カラダを温める果実もある



薬膳では、食べ物を「体を温める」「体を冷やす」「どちらでもない」という3つのグループに大きく分けることができます。

なおその程度を「熱・温・平・涼・寒」の5段階に分けたものを五性と呼んでいます。

夏の代表的な果物であるパイナップル、バナナ、キウイ、梨、スイカ、柿、メロンは、体を冷やす寒性の食べ物ですから、夏場とはいえ食べすぎはよくありません。

食べる30分~1時間前には冷蔵庫から出しておき、冷たいままで食べないようにするとベターです。

フルーツは体を冷やすものと言うイメージがありますが、体を冷やさないものもあります。



ブドウやイチジクは温性にも涼性にも属さない穏やかな平性食材です。

ブドウは気力を補い、腎の機能を促進し、イチジクは喉の炎症や痛み、便秘の解消に使われます。



また、サクランボ、桃、ライチ、アンズは温性です。

サクランボはリュウマチなどの手足のしびれに効果的ですし、桃は血行促進に役立ちます。 ライチはしゃっくりや痛みを止めたり、アンズはせきや痰をとります。

酸甘化陰のフルーツは、それぞれ作用が異なり、寒熱性もさまざまです。 その日の体調や季節にあわせて、上手に生活に取り入れてみましょう。

薬膳コンシェルジュ協会 代表理事 杏仁美友
一般社団法人 薬膳コンシェルジュ協会 代表理事
杏仁美友

1972年東京生まれ。
漢方薬や薬膳で自身の体調不良を改善したことをきっかけに、漢方や薬膳の世界に興味を持ち始める。

2011年に薬膳コンシェルジュ協会を設立し、学んだ知識がすぐに役に立つ薬膳の資格講座の運営にも力を注いでいる。

テレビ・雑誌・ラジオなどの取材、大手外食レストランチェーンの薬膳メニューの監修、総合情報サイト「All About」公認漢方・薬膳料理ガイド、薬膳サプリの商品開発、食材性能PR、講演会なども精力的におこなう。

「こころに漢方を、くちびるに薬膳を」をモットーに、身近な食材を使ったカンタン薬膳やわかりやすい漢方の知恵を紹介している。

杏仁美友サイト http://kyonin-miyu.com/
薬膳コンシェルジュ協会サイト http://www.y-concierge.info/

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