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鍼灸で不妊治療!? 実際の効果や注意点について

鍼灸で不妊治療!? 実際の効果や注意点について

「不妊症」にお悩みのご夫婦は、意外に多いようです。排卵誘発剤を使ってタイミングを合わせる「タイミング法」、注射器で精子を子宮内に送り込む「配偶者間人工授精」、さらに「顕微(体外)授精」まで、様々な不妊治療が行われていますが、それでも子どもを授かれないご夫婦が10組に1組ほどの割合でおられます。

そんな中で、鍼灸による不妊治療が注目を浴びているのをご存知ですか?『最新医療で妊娠できなかったのに、鍼やお灸で不妊症が治るなんてナンセンス!』と思う方もいるかもしれませんが、実際、不妊治療を行っている鍼灸院の多くが、来院者の半数以上を妊娠に導く実績をあげています。

不妊症の定義とは?



ちなみに「不妊症」の定義は、結婚後に特別な避妊を行っていないにも関わらず、2年以上妊娠が成立しないこと。近年は晩婚化が進んでいて、女性の平均初婚年齢は29.2歳まで上がっているので、2年以上妊娠できないと、あっという間に30歳代に突入。

35歳を越えると、色々な出産障害のリスクが高まる“高齢出産”となりますから、子どもを授かりたいと願っているご夫婦にとって、不妊は重要問題でしょう。

不妊の原因は色々とあるのですが、特に多いのが、月経不順による排卵障害と、卵管閉塞(または癒着)、男性側の性機能障害(充分に勃起しない)や精液性状低下(精子の量が少ない、または精子の活動量が少ない)。このうち、排卵障害の原因となる月経不順や、男性の性機能障害や精液性状低下には、鍼灸治療が役立つのです。

鍼灸治療とは?



「美容鍼灸」ってどんなことをするの? 美肌や小顔効果があるってホント?でも紹介したように、鍼灸治療とは東洋医学の理論に基づき、「経穴(けいけつ/「ツボ」のこと)」や「経絡(けいらく/ツボとツボとを結ぶ線)」に、鍼やお灸などで刺激を与える治療法。

ツボも経絡も身体の表面にあるので、体表に近い部分にしか効果が無いように思われがちですが、実は「ツボ」とは、内臓の“窓口”にあたる場所。ツボに適切な刺激を与えることで、そのツボと繋がっている内臓にも、良好な刺激が加わります。

女性向け雑誌などで、『リラックスできるツボマッサージ』などの特集が組まれているのを目にしたことはありませんか。あれも、内臓の血行を改善することで、自律神経を整える自己治療の一種です。

排卵障害をもたらす月経不順の大半は、お乳を分泌させる「プロラクチン」というホルモンの働き過ぎや、環境や仕事の変化などに伴う精神的ストレス、短期間の無理なダイエットなどが原因。男性側の不妊原因である性機能障害や精液性状低下も、多くの場合は仕事や人間関係のストレス、不規則な生活による代謝異常によって発生します。

具体的に鍼灸でどういう不妊改善を行なうの?



そこで、不妊治療を行う鍼灸院では、神経系や循環器系、代謝内分泌系などに働きかける施術を行い、不妊の原因となっている内臓の“めぐり”の悪さを改善します。鍼で刺されるのが怖いという方のため、低周波温熱機などを使った「無痛鍼」を行っている施設もあります。

鍼灸治療と併せて整骨・接骨治療も行っている施設なら、「骨盤の歪みによる不妊」の観点からも、不妊治療を行ってくれるでしょう。

「産後の骨盤矯正」ってなぜ必要なの? どれくらい効果があるの?で紹介したように、子宮は骨盤に包み込まれる位置にあるため、骨盤の歪みで子宮が常に圧迫され、それが排卵障害を引き起こしていることもあるからです。

不妊にお悩みの女性のうち、姿勢の悪さを友人などから指摘されていたり、慢性的な腰痛に悩んだりしている方は、鍼灸と整骨の療法を行う施設を探すと効果が高いかもしれませんね。

なお、子宮の平滑筋に腫瘍が発生する「子宮筋腫」、子宮内膜が子宮内腔以外の場所に発生する「子宮内膜症」などが原因となった月経不順、性器クラミジア感染症や子どもの頃に受けた虫垂炎(盲腸)手術の後遺症による卵管閉塞(癒着)は、外科手術が必要な場合もあります。

不妊にお悩みのご夫婦は、まずは産婦人科を受診して、不妊の原因をはっきりさせることが大切です。

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